お年寄り・ご高齢の方も安心!手間がかからない犬の選び方
「アニマルセラピー」という言葉があるように、愛くるしいペットたちと一緒に暮らしていると心も体も元気になるといわれています。特に無邪気かつ忠誠心あふれる犬は、ちゃんとしつけができることで番犬にもなってくれる頼もしい存在です。
明るい笑顔で心を和ませてくれると同時に、一緒に散歩をすれば軽い運動にもなり、寝たきりの防止にも役立ちます。ただし、中にはお年寄りだと飼うのが大変な子もいます。手間がかからない犬を選ぶときはどのような点に注意すればいいのでしょうか。
お散歩をあまり必要としない
近年、日本整形外科学会専門医が啓もうしている「ロコモティブシンドローム」、通称ロコモ。運動器(骨・関節・筋肉など)の障害によって移動機能が低下してしまった状態のことで、ロコモが進行してしまうと寝たきりの状態になってしまいます。
ロコモの防止に最適なのが軽い運動であり、特にお散歩はお年寄りでも簡単にできる運動として注目されています。愛犬と一緒に散歩をすれば運動になるのはもちろん、気分転換にも最適です。
ただし、犬のなかにはお散歩が好きすぎる子もいます。雨の日だろうと風の日だろうと連れて行ってあげなければストレスがたまってしまい、病気になってしまう可能性があります。健康のためのお散歩が原因で体を壊してしまったら本末転倒です。そのようなことがないように、あまりお散歩を必要としない子を選ぶといいでしょう。
おすすめの犬は「ヨークシャー・テリア」や「チワワ」です。長距離のお散歩は必要とせず、たまに気分転換に連れて行ってあげるだけでも大丈夫。お庭があればそこで少し遊んであげるだけでも喜びます。
元気すぎない
犬の取り柄のひとつに「元気」があります。どんな時でも明るく元気に遊んでいると、見ているほうも元気になってきます。ただし、あんまり元気すぎると付きあう方も大変です。
ご高齢になってからはじめて犬を飼うような場合は、なるべく元気すぎない子を選ぶようにしましょう。
おとなしくて手がかからないと評判なのは「フレンチ・ブルドッグ」や「ポメラニアン」。フレンチ・ブルドッグは活動的に見えますが意外と物静かな子で、繊細な心をしています。好奇心が強い一方、あまりいたずらをすることがないので安心です。
毛があまり抜けない
長く美しい毛は犬のステータス。飼い主の間でも自慢のひとつとなりますが、その毛並みを維持するためには並ならぬ努力が必要です。毛をお手入れしてあげないと病気になってしまうことや、見た目も悪くなってしまいます。定期的にカットするのもなかなか大変です。
毛があまり抜けないおすすめの犬は「シーズー」や「ミニチュア・シュナウザー」。まるでぬいぐるみのように愛らしい犬で、毛が抜けにくいだけではなく、ほえにくい犬種といわれています。
まとめ
犬は見た目やフィーリングで選ぶのもいいですが、元気な子もいればおとなしい子もいますし、毛のお手入れを頻繁にしなければいけない子もいれば、ほとんど毛が抜けないような子いるなど、とっても個性豊かです。
飼いたい犬が決まっていたとしても、一度ペットショップの店員さんにアドバイスをもらうといいでしょう。あとで手がかかる子と分かり飼うのに疲れてしまった…、ということにならないためにも一度専門家の意見を聞くことが大切です。